UZU庵

郊外の住宅街にある40坪ほどの敷地に計画された完全分離型の二世帯住宅である。

 

1階が完全バリアフリー仕様となっている親世帯の住まい。

2階は空間の用途によってボリュームに変化をもたせたスキップフロアの構成となっている子世帯の住まい。

施主からの要望により家族全員が個室を持つ構成となっており、建物の中心にプライバシー性の高い中庭を配し、家族各々の距離感を大切にしながらスパイラル状に各機能を持つ空間がレイアウトされている。2階では室内と屋外が交互に入り混じり、平面上で7層のレイヤをもつ空間構成。この7層のレイヤによって日常生活の中に自然と屋外の気配が舞い込み、その時、その季節によって様々な表情をみることができる。

また、多くのデザイン性の高い家具が配置されるため、建築はあまり主張しすぎず、家具や雑貨、そこで生活される人との調和に重点を置いたインテリアとした。

1階では各居室が中庭に面し、屋外を身近に感じることができる。さらに回遊動線を設け、日常生活を活性化させる役割をもたらしている。インテリアは2階とは異なり、重厚感と温かみのあるインテリアとした。

東日本大震災以降、家族が集って住まい多世帯住宅が多くなっている。

ただ、そこにはシステムから得られる解はなく、ここの快適な空間は固有の解となる。

住む人が多くなればなるほど、その解は複雑化されるが、家づくりの過程で建主とともに協力し、その解を見いだすことが重要。その作業の中に家族愛が、より育まれることが多いと思う。

 

構造:我伊野構造設計室

施工:ワイズデザインファクトリー

写真:木田勝久/FOTOTECA

 

2014/kanagawa