caverna

人の住まいの原型とも呼べる洞窟。

その堅固な殻に囲われた空間がもたらす安心感。
そこには印象的に射す光、反響する音、硬質な肌触り、独特の温度が存在する。
この洞窟をイメージした住宅、「caverna」(イタリア語で洞窟の意)。

地下1階地上3階、スキップフロアの構成で7層の床レベルが配され、洞窟のような高さの繋がりをもたらす。
そこには愛車(フェラーリ)のための空間をはじめ、建主のアイデンディティがふんだんに盛り込まれた空間が存在する。
家づくりのきっかけはクルマ。 フェラーリの購入を考えるうちに、賃貸マンションの駐車場で良いのか?という疑問が生まれ、家づくりへと発展した。 建て主からの希望はフェラーリに見合うガレージ空間とコンクリート打ち放し仕上の外観と内装、ヨガを嗜むための屋上緑化スペース、そして建築家の代表作となるような面白い空間を希望された。
敷地はフェラーリも停めやすいよう前面道路が広く、クルマが2台が容易に停められる接道幅を持った都内でも有数の高級住宅街の一角。 必然的に1Fには愛車のためのガレージが配され、その横にはホビースペース。 2階のリビングからクルマを見下ろす事のできるよう、スキップフロアの構成とし、最上階にはプライバシーの保たれた屋外空間を有するバスルームが用意されている。 地下は植栽豊かなドライエリアに面して寝室を設け、人目を気にする事無く、半屋外空間のような寝室が実現している。

複雑な空間構成の中に光の演出も加わり、荘厳な雰囲気さえ漂う室内空間。
住まいの本質をシンプルにプリミティブに表現した住宅である。 

 

構造:小西泰孝建築構造設計

施工:友伸建設

写真:木田勝久/FOTOTECA